間質液 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 間質液とは、または、組織液とは、細胞と細胞の間にすき間、細胞の外側を満たしている液体のこと。その成分は、血液中の液体成分である血漿や、リンパ管の中を流れるリンパ液と近い。

言語表記発音、読み方
日本語医学間質液かんしつえき
組織液そしきえき
英語interstitial fluid *インタースティシャル・フルー
tissue fluidティッシュー・フルー
* 間質液にあたる
** 組織液にあたる

 体をつくっている液体(いわゆる体液)は、細胞内にある細胞内液と細胞の外側にある細胞外液に大きく分けられる。細胞外液は、血管やリンパ管の中を出入りするので成分はよく似ている。たくさんの蛋白質類、塩類などが溶けている。

 血液は細胞である血球と液体成分である血漿からできている.血液が体中の毛細血管に運ばれると、毛細血管の壁からは、血漿だけが血管の外側ににじみ出していって組織に栄養が供給されるが、血球は血管内に残る。にじみ出した血漿が、組織中の細胞外を満たす間質液(組織液)になる。間質液は、再び血管やリンパ管に入っていくので、リンパ管の中の液体であるリンパ液の成分も、血漿と似ている。

カテゴリー: 結合組織 | 液体

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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