毛細血管 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-08-31 (金) 22:16:01)
- 2 (2018-01-10 (水) 21:55:12)
毛細血管とは、血管のなかでもっとも細い部分で、全身の組織のどこでも、網の目のように張り巡らされている。毛細血管の太さは一番細いところで直径数μmで、もちろん肉眼では見えず、赤血球1コの大きさと大差ないレベル。
毛細血管は、心臓から始まった動脈が枝分かれを繰り返して次第に細くなっていった先に続いている。毛細血管の先は、再び合流していき、静脈になる。
毛細血管の壁は、平べったい内皮細胞が1層だけでできている(単層扁平上皮の一種である)。内皮細胞が、ギョウザの皮か薄切りのハムだとすると、これらで直径2、3cm程度の筒をつくり、長くつなげたような様子をしている。
内皮細胞だけでできた毛細血管の壁は、液体やそれに溶けている物質が出入りしやすくなっているので、血液の液体成分(血漿)と周囲の組織の細胞外にある組織液は混じる。このとき、血液中に溶けている酸素]や栄養分が組織中に出て、組織液の二酸化炭素や老廃物が毛細血管に取り込まれる。